「行けたら行く」を「行けない」という意味で使っていたあの頃に戻りたい

仲の良い友達との待ち合わせだから少しくらい遅刻してもいいや。
前日夜更かしして体調がよくないから今日の約束はキャンセル。
予定はないけど面倒だから遊びの誘いを断ろう。


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「就活生へ」という名目で大人たちがアドバイスをしているのを見て、そういう季節になったことに気づきました。
大人が年下にアドバイスしたがるのは、今日という日までに多くの「こうすればよかった」という後悔を抱えているからで。
あの頃に戻れるならやり直したいと思うことがそれはそれはたくさんあるのです。

私がもしもやり直せるならあらゆる全てに対して不誠実だった数年前に戻りたいです。

まあ実際それが無理なことは重々承知しているので、今は少なくとも目の前のことには誠実であろうと努力しています。
人と積極的に会うとかおすすめされたものをすぐ試してみるとか時間は守るとか。当たり前のことですけれども。

【12/19】IIDX24 SINOBUZ所感

前作よりもかなりプレイ回数が減って200回ちょっとくらいでした。
デフォルト曲のSeaside LabyrinthやAmazing Mirageがすごく好きで稼働直後はかなりハイペースでプレイしていたんですけど、おにぎりを貯めるイベントあたりから失速しだして、七鍵伝のあたりではもう完全にノスタルジアに浮気してました。ノスタルジア楽しいからしょうがないね。
隠し曲がいつもより多い気がしたんですけど毎作こんな感じでしたっけ。スローペースだったせいで後半はほとんど解禁できずに終わってしまいました。

PENDUALで初めて九段を取って以来ずっと万年九段なので今作こそは十段とるぞ!って毎回思うのに、なぜかそこから上手くならなければ下手にもならず2年半経ちました。過去に相互ライバルだった人たちは気づけば皆伝やら中伝やら……時間に取り残されつつ相変わらず自分なりに楽しいペースでプレイしています。
社会人になり結婚して、足繁くゲームセンターに通っていた大学生の頃よりはずっとプレイ頻度は減ってしまいましたが、それでも音ゲーは大切な趣味です。
今年は音ゲー関係で新しい縁があったのも嬉しかったです。

DPだって始めたいしSPもできれば上手くなりたい。そういう思いはあっても他にもやりたいことがたくさんあって、昔に比べると自分の中での優先順位が落ちてしまったのを感じます。それはいいことでも悪いことでもあるんですけど。
事あるごとに1日が50時間くらいあればいいのになぁってぼやいてます。

最近おうちマニアの環境を少しだけ整えてCSEMPをぽちぽち叩いてるので、次作は「現状維持」からちょっとだけ上達できたらいいなと思います。

【12/18】『かがみの孤城』辻村深月

電車の車内広告で紹介されているのを見て、そういえば2017年中に読んだ本で一番のヒットだったなと思い出したので。

かがみの孤城

かがみの孤城

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。(Amazonの内容紹介より)


不登校の主人公とそれに似た環境を持つ子どもたちが、鏡を抜けた先にあるお城の中で「鍵」を探す。
「鍵」を見つけた一人はなんでも好きな願いを叶えてもらえる。
イムリミットは3月31日まで。それまでに見つけられなければ、全員の記憶からお城での出来事が消されてしまう。

「何らかの理由で学校に行けない子どもたち」というリアルさと「鏡の向こうにある城での生活」というファンタジー要素が絶妙に混ざり合い、どこか冷たくて重苦しい調子で物語は進んでいきます。
この描き方は辻村さんの作品によく見られるもので、彼女の言うSF(すこし・ふしぎ)な感じです。

中学生にとっての学校は自身の世界のほとんどを占める場所で、そこに馴染めないのはまさに世界から爪弾きにされたようで絶望的だと思います。
「環境に適応できない」ことにおいては、社会人のほうがよっぽど逃げ場があるんですね。休職なり転職なり引越しなり。
私自身、ちょうどこの本を読み始めたのが諸事情で休職した直後だったので、逃げ道が用意されていることのありがたさを感じました。
主人公が「平日の昼間に家にいること」について罪悪感で苦しむシーンで共感しすぎてうんうん頷いてしまいました。世間の人々が学校やら会社やらに行っている時間を一人きりで過ごすのは、想像していた以上に苦痛なものなのです……。

仕掛けられたトリックは種明かしの前になんとなくわかってしまうのですが、終盤に向けて二重三重に伏線が回収されていきクライマックスに突入する様は圧巻です。主要な登場人物としては一見多すぎる7人の子どもたちも、ひとりひとりがしっかりと役割を持ち物語のキーになります。
ミステリー的な謎解きよりも、丁寧なキャラクター描写や思春期の揺れ動く気持ちの表現がこの小説の魅力です。同著者の他作品のようなどんでん返しのような驚きはありませんが、読み終わったあとに「素敵なお話を読んだなぁ」と温かい気持ちが残りました。

そしてこの『かがみの孤城』、装丁がとても素敵なんです。タイトルの部分がホログラムの箔押しになっていて、少し厚みのある本なので存在感があります。『はてしない物語』のハードカバー版を手に取ったときと同じ気持ちです。
生きていることが苦しい、なんとなく生きづらさを感じている、そんな人に読んでほしいと思います。

【12/15】超簡単に鶏ハムを作ろう

自炊初心者の人向けにきちんと記事を書こうと思ってるんですけどそれはそれとして。
庶民の味方、鶏の胸肉を超簡単にジューシーで激ウマな鶏ハムにします。胸肉は安いけどパサパサで苦手……って人にこそ作ってほしいです。
材料も少ないうえ、冷蔵庫で保存すれば3~4日ほどは大丈夫なので普段自炊しない人にもおすすめです。

材料

  1. 鶏胸肉 1枚
  2. 砂糖・塩 それぞれ約大さじ1弱くらい 適当でOK
  3. ラップ 
  4. 鍋にたっぷりのお湯
  5. (お好みで)胡椒・ハーブソルトなど

①胸肉の皮を取り、砂糖→塩の順番ですりこむ

鶏皮はハムにするときは不要なので取っちゃってください。捨てるのがもったいないって人は小さく切って塩胡椒で炒めるだけで簡単なおつまみになります。
必ず砂糖→塩の順番で塗ってください。こうすることで鶏肉から水分が逃げにくくなり、食感がしっとりしたハムになります。
生肉を触る前後はしっかり手指を洗って消毒してください。肉や魚を調理するときに切り開いた牛乳パックの上で作業すると、あとでまな板を消毒する手間がなくなるので楽ちんです。

②密封し、放置

塩と砂糖を刷り込んだ胸肉を密閉して冷蔵庫へ。ビニール袋に入れて口を結んだり、お皿に置いてラップを張ったり、とにかく密封できればなんでもいいです。
半日~一日ほどおくと旨味が増しますが、すぐに食べたい場合は20分くらいでも大丈夫です。胸肉から水が出るので気をつけてください。

③胸肉を流水で洗い、ラップで巻いて形作る

そのままハムにしてしまうとしょっぱすぎるので、ここで軽く塩抜きをします。
胸肉を洗ったらラップの上に広げ、隙間ができないように外側からくるくると巻いていき、キャンディーの形になるように整えます。胡椒やハーブソルトを使いたいときは巻く前にお肉全体にまぶします。
ラップの片方を結んだりゴムで留めたりして固定し、そちら側を下にしてとんとんと押し付けると綺麗な形になります。反対側も留めてキャンディーの形になったら、茹でるときに水が入らないように改めてもう一周ラップで巻いておきます。ここまででほぼ完成!

④鍋にたっぷりお湯を沸かし、③を投入

必ずお肉がしっかり浸かるくらいのたっぷりのお湯に入れてください。湯量が少ないと中まで火が通りません。
お肉を入れたあとにもう一度沸騰したら火を止め、お湯が冷めるまで放置します。

⑤完成!

冷めたら取り出して切ってみるとあら不思議、お店で出て来るようなハムになっています。
しっとり柔らかでおいしいです。少ししょっぱいので酒の肴にもどうぞ。

お肉を巻くときにねぎや塩レモンや食べるラー油、たらこなどを挟むことでいろいろなバリエーションを楽しむことができます。
私はハムの中と外に粗挽き胡椒をがっつりまぶすのが好きです。スパイシーになります。
胸肉はどこでも安く手に入るし特別な材料も使わないのでぜひ作ってみてください。

【12/14】断捨離をしたときの話

大学4年生の8月、就職が決まったのをきっかけに大規模な断捨離を決行しました。
環境をリセットしたくて洋服も書籍もオタクグッズも思い切ってどんどん処分しました。まだ着られそうな洋服や人気のあるグッズはメルカリやオタマートに出品し、一定期間売れなかったら潔く捨てていました。翌年の引越し費用に充てられるくらいには結構な額になったうえに、物が減ったことでスムーズに実家を出られて一石二鳥でした。

巷で話題になっているように、断捨離をしたことで運気が上がったとか良い縁があったとかそういうスピリチュアルな目立って良いことはないのですが、一度物をがっつり減らしたことで毎日穏やかに過ごせるようになった気がします。持ち物を厳選し、気に入ったものだけに囲まれて暮らすのはとても居心地がいいです。
人からプレゼントされた、間に合わせで買ってずるずる使い続けている、そういう理由で「なんとなく」捨てられないものを決断的に処分するのが大切でした。

あとは物が減ったことで掃除機をかけたり棚を拭いたりするのが楽になり、掃除すること自体が好きになりました。今では暇さえあればトイレを磨いたり床を拭いたりしています。
ひどかった猫アレルギーとハウスダストアレルギーもこまめに掃除することでだいぶ改善しました。毎日鼻水をずるずるしながら公務員試験の勉強をしていたのでもっと早く掃除に目覚めていれば……とちょっとだけ後悔しています。

来年の春にまた引っ越しを考えているところなので、年末の大掃除でもう一度持ち物を見直してみようと思っています。
断捨離で運気が上がって年末ジャンボ当たらないかな~。

【12/11】2017年旅の記録

ぽつぽつ空白の日ができ始めてしまったのは後日埋めていく予定です。
毎日文章を書くのって結構体力を使うんですね……。


今まではどちらかというと旅行にお金を使うくらいなら家でのんびりしながらオタクムーブしたい派だったんですけど、最近になって旅先で新しいものを見聞きしたりおいしいものを食べたりする良さがわかってきました。
時間の自由があった大学生のときにもっといろんな場所に足を運んでおけば良かったなーと少し後悔しています。その代わり金銭面をあまり気にしないで行動できるので一長一短ではあるのですが。

8月:長野県諏訪市霧ヶ峰高原

あずさに乗って上諏訪まで行き、そこからはレンタカーで県内をめぐりました。運転は夫。
霧ヶ峰高原は名前の通り霧に覆われていて視界は悪かったのですが、空気が澄んでいてとても気持ちよかったです。夜に興味本位でドライブに出かけてみたら、霧で視界がすごく悪い中で4頭の鹿が目を光らせてじっとこちらを見つめてくる恐怖イベントが起こりました。本当に怖かった。
老夫婦で営業しているこじんまりしたペンションに泊まったら宿泊客が自分たちだけで貸切状態に。圏外でスマホも使えない中、女将さんとおしゃべりしたり弾き語りを聴かせてもらったりして一夜を過ごしました。
翌日はビーナスラインをドライブしながら湿原を散歩したり湖でボートに乗ったりと気ままにいろいろ回りました。長門牧場のピザとソフトクリームがとってもおいしかったのでおすすめです。アルパカにも触れます。

10月 三重県伊勢市

結婚して一年記念(?)という名目でずっと行きたかった伊勢志摩へ。
定番の伊勢神宮からおかげ横丁をめぐり志摩までドライブしました。泊まったホテルが海沿いにあり、朝早く露天風呂に入ったときにきらきら光る海を一望することができました。最高です。
パールロード」という整備された道が海沿いに続いているので、のんびりドライブするだけで楽しかったです。鳥羽展望台からの景色がとても綺麗でした。

12月 箱根

夫の社員旅行にほいほいついていきました。地味にロマンスカー初体験で興奮しました。
観光ではなく羽根を伸ばすのが目的なので特にどこかを回ったわけではないのですが、駅から温泉街をゆっくり歩くだけでなんだか情緒があって楽しかったです。
商店街にある干物屋さんの試食コーナーの周りに野良猫が集まっているのを見て、私も強く生きようと思いました。


来年も国内を少しずつ旅行できたらいいなと思っています。自家用車も入手したので近場なら気軽に行けるようになりました。
そのためにもペーパードライバーを卒業しなくては……。

【12/7】マイ農家を超おすすめする

「マイ農家」「マイファーム」「野菜宅配」など呼び方は様々ですが、少し前に話題になったので聞いたことがある人もいると思います。
平たく言うと消費者が農家を選択し、スーパー等を介さず直接野菜を届けてもらうシステムです。消費者が毎月定額を払い、それに応じて農家が選んだ野菜セットが送られてくるという形態が多く、農作物の新しい流通の形として注目されています。
我が家も一年ほど前から月2回の頻度で利用しているので簡単にプレゼンしようと思います。

マイ農家のメリット

  • 旬の新鮮な野菜が採れたての状態で手元に届く

何よりこれが一番嬉しいです。新鮮な野菜で料理をするのは楽しいし、旬のものはやっぱりおいしいです。
直接家に宅配便で届くので、頻繁にスーパーや八百屋さんに買い物に行かなくてもいいのも共働きの私たちにとってはありがたいです。

  • 野菜の種類が多彩

野菜セットの中身は農家の方が選んだものなので、たまに「なんだこれ!?」というようなお野菜が届きます。コールラビ、菊芋、すくなかぼちゃなどなど……八百屋さんではあまり見かけないようなものも多いのですが、いつもおすすめの食べ方が同封されているので調理法には困りません。また、マイナーなお野菜でもクックパッドでレシピ検索すると結構ヒットしたりします。
ちなみにコールラビは生のまま薄切りにしてオリーブオイルと塩こしょうで食べるのが絶品でした。

  • 自炊が増える

家にある野菜を使わなきゃ! ということで自然と外食が減りました。食卓には毎回たっぷり野菜が並んでいます。

デメリット

  • 新鮮・無農薬だからこそ

野菜の大半は泥つきのまま届きます。調理する前に綺麗に洗わなくてはいけません。
葉っぱの隙間に虫が潜んでいることがよくあります。これはちょっと違うんですけど、届いたダンボールを開けた瞬間にトンボが飛び出してきた(!)なんてこともありました。外に逃がしてあげました。

  • 種類を選べない

農家の方が選んだ野菜が送られてくるので、もし野菜に好き嫌いがあるなら苦手なものが届くこともあるかもしれません。
また、親戚に大根をおすそ分けしてもらった翌日に野菜セットで立派な大根が届く、なんて場合もあります。

  • 農家を探すのが大変

これはマイ農家という制度全体のお話です。充実した検索エンジンがないため、産地・値段・配達頻度等々、農家のホームページをひとつひとつ確認しながら自分の希望に合うところを探していくことになります。そろそろベンチャー企業が参入して一本化してくれてもいい頃だと思うんですけど、どうでしょう。


導入こそ少し手間がかかりますが、家でご飯を作ることが多い方には特におすすめです。
参考までに、我が家はぴたらファームさんにお世話になっています。対応が温かく丁寧でお野菜もおいしくてとっても良いところです。
あなたにぴったりの農家が見つかりますように!