【12/1】ロックマンゼロシリーズはなぜこんなに私を魅了するのか

 アドベントカレンダーの12月1日担当のもずくです。
 私がゼロシリーズを大好きになるきっかけになった「ロックマンゼロ2」について書きました。

 私が初めて触れたロックマンは祖父母の家にあった初代、そしてその次が駅前のゲーム屋さんで新品が投げ売りされていたゼロ2でした。その額480円。
 箱一面に描かれた美しいイラストとめちゃくちゃ格好良い主人公に惹かれ、アクションゲームだから2からでも大丈夫でしょ! と即購入しわくわくしながらプレイし始めたのでした。




 オープニングステージをクリアするのにたぶん100回以上死にました。



ひたすら死ぬ

 ボロボロになったゼロがマントを脱ぎ捨てる演出、流れるDeparture(神曲)、前作をよく知らないけど痺れる演出……! と思ったのもゲームオーバーを繰り返す前の話。ほんの少し進んだところで戦うゴーレムに苦戦し、数え切れないほどゲームオーバーになりました。
 予兆から攻撃まであまり猶予がないし、どこに攻撃すればダメージが通るのかもいまいちわかりにくい。やっと倒した!! と思ったら今度は足場に穴がある状態で再戦ですからね。絶望しました。

 この記事を書くために当時のことを思い返して、あのときなぜこのゲームに苦労したのかやっとわかりました。
 私の原体験である初代ロックマンの操作は攻撃とジャンプと横移動のみで、チャージショットやスライディング(ダッシュ)、壁蹴りはありません。後続の作品やXシリーズに触れずいきなりゼロ2に手を出したのは、今思うとあまりにも無謀でした。しかもシリーズの中でも群を抜いてオープニングステージが難しいという……。
 チャージしながらダッシュで移動することに慣れるのが大変でした。

 それでも途中で投げ出さなかったのは、操作に慣れていないなりに「これは絶対に面白いゲームだ」という予感があったからでした。

その先の「死に覚え」という体験

 ひぃひぃ言いながら最初のステージをクリアした後にも地獄はありました。
 
 動力炉と爆撃機

 それぞれ初見殺し・高難易度で悪名高いこの2つで、私もご多分に漏れず死にまくりました。
 こんなのクリアできるんか……という気持ちを抱えつつ試行錯誤。ゼロのティウンティウンは数知れず。
 
 ゼロシリーズは敵の行動パターンが決まっており、ごく一部を除いて基本的にノーダメージクリアができるようになっています。
 死にまくりながらもほんの少しずつ進み、ボスに至ってまた死にまくり、そしてやっとの思いで打倒。後述するリザルトはもちろんボロボロです。

 なぜか当時の私には攻略サイトや動画を見るという考えがなかったので、ゼロ2は自分の力だけで最後までクリアしました。そういったものに頼らずとも、何度も挑戦しじっくりと研究すれば絶対に突破できるようになっています。
 私の初めての「死に覚え」体験でした。

シリアスでハードな世界観

 善と悪という対立構造が明確なシリーズが多い中で、ゼロシリーズは「信念と信念のぶつかりあい」になっています。
 資源枯渇を理由にレプリロイドを排除する政府と、それに抵抗するレジスタンス。工場を奪ったり列車を破壊したりと、ゼロがこなすミッションは実際テロリストの行為そのものです。
 敵も敵でレジスタンスの基地をぶち壊そうとしたりレプリロイドを虐殺したりとなかなかに過激で、荒廃した世界で生き抜くということをシビアに表現しています。

 そういったストーリーを際立たせる四天王たちですが、ゼロ2から始めた私は四天王なのになんで3人……? と当然の疑問を抱くのでした。
 ただのボスという立ち位置ではなく、ストーリーの中で「ネオ・アルカディアの幹部」としての役割をしっかり果たし、レジスタンスと政府が対立する理由を強調してくれます。みんな魅力的だね。

何度も挑戦したくなるリザルト制

 ゲームに慣れてステージをさくさく進められるようになってくると、次に気になってくるのは各ミッション終了後のリザルトです。
 点数制については今でも賛否両論ありますが、私は燃えるタイプでした。武器の使い分けを練習し、ステージの構造や敵の出現場所を覚え、ボスの行動パターンを研究しました。
 今回は絶対に100点行けたでしょう! と自信満々にリザルトを確認したらタイムが1秒多かったなんてこともあり、初見のときとはまた違う意味で苦労します。
 一度ゲームをクリアしてからも全く違う楽しみかたができるところに私は夢中になりました。

 アベレージ100達成した? よろしい、次はハードモードでお願いします。

久しぶりにやったよ!

 これは……ひどい……。

 ロックマンゼロコレクションが発売されてから8年が経つそうです。8年……8年!?!?!?!?(ちなみにゼロ2が発売されたのは15年前だそうです)
 引き出しの奥から引っ張り出してプレイしたらやっぱり面白いしDepartureは神曲だし、きっと私はいつまで経ってもこのゲームが大好きなんだろうなと思いました。