はじめのいっぽ

 新しいことを始めたり周りの環境ががらっと変わったりすることは、良いにしろ悪いにしろ非常に疲れることです。
 全く未知のものに触れてそれを理解しようとするのはとてもエネルギーが必要で、慣れてくれば楽になるだろうとは頭でわかっていてもそこまでの過程で気疲れしてしまいます。

 大学生の時分にネットカフェで約4年間アルバイトをしていました。接客は最低限、静かな環境で黙々と掃除と洗い物をしていれば良かったので私にとっては非常に楽な職場だったのですが、最初の1日だけ出勤してバックれたりフェードアウトしてしまう新人さんを4年間で何人も見てきました。
 こんなに穏やかでバイトにしては時給も悪くない(最低賃金+200円くらい)のになぜ……と当時は疑問に思っていましたが、料金システムやレジの使い方や漫画の配置など、覚えなくてはいけないが最初はたくさんあるんですよね。変化のある職場ではないので一度記憶してしまえばなんてことはないのですが、その最初のハードルがある程度あるという。とはいえどんなバイトでも最低限は覚えなきゃいけないことがあると思うんですけど……。

 新しい環境や仕事をしんどいと感じる原因が慣れていないせいなのか、それとも本当に自分と合わないせいなのか、自分ひとりで見極めるのはとてもむずかしいなぁと思います。
 最近いくつか新しいことを始めたのですが、どれも心と身体のリソースをたくさん割くので四苦八苦しています。もう少し経験を積めば意識や疲労度も変わってくるかなと期待する一方で、無理なことは無理と見切りをつけるタイミングも窺いつつの手探りです。
 
 変化を嫌って穏やかな環境でぬくぬくと過ごしがちだったので、2019年はほんの少しずつでも行動して自己変革の年にしていこうと思っています。