コナミワイワイワールド

久しぶりにゲームのレビュー的なものをしたいと思います。

 

コナミワイワイワールドは1988年にコナミから発売された、ファミコンの横スクロール(+シューティング)アクションゲームです。主人公のコナミマンとコナミレディーを操り大魔王ワルダーによって攫われてしまった6人のコナミヒーローを助け出し、協力して大魔王ワルダーを倒すことが目的のようです。(ウィキペディアより)

 

最初に言います。このゲームは素晴らしい作品です。

 

プレイヤーが最初に使えるのは先述したコナミマンとコナミレディーだけであり、まずは囚われの身となっているコナミヒーローたちを助け出すことがゲームの最初の目標となります。6人はそれぞれ出典元のゲームをモチーフとした別々のステージに囚われており、最初からどのステージも選ぶことができます。

しかしこのシステムが曲者で、例えばコングがいる都会ステージは狭い隙間を通れる小さいキャラクターがいないと途中で前へ進めなくなってしまいます。また、ステージごとにかなり難易度に差があり、基本的には簡単かつその時点でギミックを乗り越えられるステージから攻略していくこととなります。

 

キャラクターを助けるためにはまず「カギ」を手に入れる必要があります。落ちているものを拾ったりボスを倒したりして入手していくのですが、カギが落ちている場所が落ちたら即死の場所だったりカギを守るボスが強敵だったりと非常に苦労します。そして手に入れたカギを囚われのキャラクターの前で使ってあげると晴れて味方となり、その場から使用可能となります。

攻撃のリーチや出の早さ、ジャンプ力、身長、ステージ途中で拾える飛び道具などキャラクターによって特徴があるので、これを場面に合わせて駆使していくことでパワーアップアイテムを回収し、ボスを目指していきます。

さらに、隠し通路・ワープを見つけたり、丁半博打を楽しんだり(?)とやりこみ要素も揃っています。

 

6人全員を助けるとビックバイパーに乗り込めるシャッターに入ることができるようになり、シューティング面が始まります。

ここで倒したボスの体内がラストダンジョンとなっており、赤血球やら白血球やらが飛来するぐろぐろでろでろな魂斗羅ステージを抜けた最奥でラスボスとの戦闘となります。

 

……と、ここまでゲームの概要をざっと書きました。

ファミコンで発売されたものとしては非常にボリュームのあるゲームであり、また当時コナミゲーをプレイしていた人たちにとっては夢の様な共演だったのではないでしょうか。今でいうスマブラのようなお祭りゲーム的位置づけなのかなと。

このゲームはステージごとにBGMがあるのではなく、自分が使用しているキャラクターのテーマBGMが流れます。そういうわけで月風魔伝のテーマが大好きな私はフウマばかり使っていました。技の出が遅い上にリーチが短いのでよく死ぬのはご愛嬌。

 

コナミワイワイワールドのすごいところは、これだけ様々な要素が盛り込まれていながらも、アクションゲームとしての難易度がそんなに高くないところだと思います。どんなに強い敵も難しいステージも、助けたキャラクターを駆使することでより簡単に攻略できるようになっています。また、そういった救済要素があるために「縛りプレイ」の難易度は高くなります。未だに根強いファンがいるのはこういった理由があるのではないでしょうか。

 

私はこのゲームの真の面白さが「2人プレイ」にあると思っています。ワイワイワールドのレビューには「2人プレイ時にキャラクターの距離を広くとれないために動きに制限がかかる」といった感想が多く見られますが、まあまあ良いじゃないですか。

足場にジャンプした瞬間にもう一人が後ろに下がったせいで画面端にぶつかり落下、なんてことがあっても笑って許しましょう。なんといってもワイワイワールドですから。 


(追記)

キャラクターの権利的なごにょごにょの問題で、バーチャルコンソールでは配信されていないようです。

お友達の家に集まってぜひ実機でプレイしてください。